「おしどり手帳」
夫婦善哉
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作成日時 : 2006/05/11 09:55
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「共に白髪の生えるまで」の巻★
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つい先日の話し。
夕食を済ませ、空腹が満たされたアタイ達夫婦には、
いつもと変わらないユルい時間が流れていた。
座椅子を倒してゴロンと仰向けに寝転びながら手鏡を覗き込む。
そしてアタイは、二重顎気味な顎のラインの現実を目の当たりにし、
下顎を「アイ〜ン」としゃくれさせ、フェイスライン引き締め効果がある
一見すると奇妙なエクササイズに、せっせと勤しんでいた。
しかしながら、それも早々に飽きてしまい「ひとり変顔選手権」を繰り広げ、
高レベルな面が出来る度に、ウトウトと幸せそうに微睡む旦那を叩き起こす。
アバンギャルドさを感じさせる、アタイのレベルの高い変顔のリアルさに怯える旦那。
その姿を眺めてこそ「良い仕事をした」という充実感が沸き上がるのだ。
もちろん、その日もアタイの「ひとり勝ち」である。
そして、眉間のシワや伸びてきた眉毛が気になって、手鏡を顔に近付けた時だった。
両耳の生え際周辺に、何やら銀色にキラリと光る貫禄充分な白髪を発見する。
脱色で色が抜ける、黒髪が乱反射して白く見える等のレベルとは明らかに違う本物の輝き。
もしやと思い、旦那に頭髪全体を隈無くチェックしてもらうと7本の侍が捕らえられた。
最近、そんなに気になる程では無いのだが、うちの旦那にも白髪がチラホラ見え始めている。
それを話して「気になるから全部抜いてくれ!」と言われるのも面倒なので黙っていた。
実は何気に、白髪が少しだけ混じり始めた旦那の横顔を眺めているのが気に入っているのだ。
上手く言えないが「働く男の横顔」が
(アタイの知らない苦労など)
垣間見られるようでグッと来る。
もちろんアタイの妄想に過ぎないが、旦那に対して感謝の気持ちが沸き上がって来たりして。
今年、うちの夫婦は揃って30歳を迎える。白髪も数本程度は許容範囲だろう。
しかし、アタイにとっては大打撃である。白髪混じりのもじゃもじゃパーマなんて、
背後から見たら、ただの疲れ切ったオバちゃんになってしまうがなっ!
「ガーーーン!」
とりあえず「ブローネ・デビュー」は、暫く先の話しになりそうなので、
それまで夫婦で、毎日ワカメでも食べて備えようと思っている。
これから何十年と過ぎてゆく歳月と比例するように白髪の増えたジイちゃんな旦那を、
相変わらず隣で愛おしそうに見つめる、白髪のバアちゃんなアタイ。
それもよいかな。
「ワ〜カメ、好き、好きぃ〜!ちぃ坊!オイ、ちぃ坊!」
(チキ丸)
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