「おしどり手帳」

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<<   作成日時 : 2006/01/14 13:19   >>

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「時には何処ぞの映画のように」の巻★
画像
栄養たっぷりの小松菜を喰らい、目を見張るような
急成長振りをアタイ達に見せ付ける、我が家の愛息。
そんな彼の名は「ムシ王」と書き「むしお」と読む。

出会った時は1cmにも満たない細く貧弱な青虫に
過ぎなかった彼は個体に似合わぬ喰いっぷりを見せ、
あれよあれよと1週間で、体長2cm・幅5mmの
立派なマッスルボディーに育ってしまったのだった。
そんな「むしお」の行く末を案じるアタイをよそに、
喰っちゃ寝を繰り返す息子が一体何に成長するのか
旦那はひとりMacに向かい、せっせと虫サイトで
検索を繰り返していた。そして、ついに息子と同じ
タイプであろう青虫の画像に辿り着いたのであった。

「モンシロチョウ」キュピーン!

そう。むし王国の「むしお」は、モンシロチョウの
プリンスだったのだ!アタイ似の色白のナイスガイ。
「蛾じゃなくてよかった」と夫婦で胸を撫で下ろす。
けれども、アタイは一抹の不安を拭い切れずにいた。

季節は厳冬の真っただ中。温室育ちの「むしお」が、
現在のスピードで成長するならば、恐らく1月中に
羽化してしまう可能性が非常に高い。自然に帰そう
とも餌となる花々は咲かず、気温も春には及ばない。
旅立つ王子を迎えるは過酷な現実。このまま、狭い
「むしおハウス」の中で思うように羽ばたく事さえ
出来ずにモンシロチョウの生涯を終える選択もある。
彼にとっての生き方は、どちらが本望なのだろうか。

結局、答えを出せずにいるアタイはエゴの塊なのだ。

「むしお」は1日、いや、数時間刻みで目に見える
変身を遂げている。アタイは生々しい彼の変化から
目を背ける事が多くなった。小松菜の残りが少なく
なっても、それを遠巻きに眺めているだけであった。
ついに葉を食べ尽くし静かに時を悟ったかのように
彼は動かなくなってしまったのだ。小さな青虫の子、
「むしお」を初めて見付けたあの時のように・・・。

お母ちゃん、アンタから逃げてしまったんや・・・。
弱い人間やさかい・・・。ごめん、ごめんよ・・・。
アタイは悔いた。ちっぽけな愛情と尊大な自尊心を。
乾いていく彼を、自己満足の成れの果てを見続けた。
すると・・・おぉ?表皮が堅くなってるような気が。
変型してますが・・・あれ・・・、やっぱり・・・、

「さなぎ!?」ドドーン!!

キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━ !!!!!!!!!!

(チキン)

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